しょ、しょ、しょうじょうじ〜♪

「しょ、しょ、しょうじょうじ～♪」皆様も子供の頃に口ずさんだことがあるのではないでしょうか。
童謡「しょうじょうじの狸ばやし」です。

この歌は千葉県木更津市にある浄土真宗の寺院「證誠寺」に伝わる狸伝説が元になっているそうです。

　

　

　

木更津駅から徒歩10分たらず、市内を流れる矢那川のほとりにある證誠寺を訪ねてみました。

とても小さなお寺ですが、手入れが行き届いており季節のお花が咲く綺麗なお寺です。

　

　

　

「日本三大狸伝説」のひとつ千葉県木更津の“證誠寺の狸囃子”

あと2つは上州館林の“分福茶釜”と伊予松山の“八百八狸物語”といわれています。

　

「昔むかし、この寺は草木が生い茂る荒れたお寺でした。

ある夜、和尚さんが夜中に目を覚ますと庭の方が大変賑やかです。

そっと節穴から覗いてみると、外は月夜で明るく昼間のようです。

大小の狸達数十匹が、腹を打ちながら踊っています。

和尚さんもつい楽しくなり一緒になって踊りました。

こうして3日踊りましたが、4日目の夜、狸達が姿を消してしまいました。

不思議に思った和尚さんは狸たちを探すと、可哀想にお腹を叩きすぎて、腹の皮が破けて死んでいまっていました。

和尚さんは哀れに思い塚を作って葬ってあげました。」

　

　

境内には狸塚や歌碑があり、ゆっくりと歩いていると、狸たちがお腹をたたいて和尚さんと踊っている姿が目に浮かんでくるようです。

　

東京からも比較的近いお寺ですので、天気のいい日に木更津港の散策と合わせて駅からお散歩してみてはいかがでしょうか。

きっと皆様の頭の中にも｛しょ、しょ、しょうじょうじ～♪」が流れてきますよ。